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ご家庭の井戸水水質検査
水質分析/各種環境分析

ご家庭の井戸水水質検査

2024.08.26

  • 井戸水水質検査

井戸水を飲用に用いているお客様のうち、ご家庭内で井戸水を使用しているお客様から水質検査についてお問い合わせをいただくことがありますので、今回はそちらに焦点を当ててご説明いたします。

井戸水の水質を検査する時、何を検査すればいいの?

お問い合わせで一番多く寄せられるご質問です。毎日使う用途のある水なだけに、水質の状態は気になる!…そうは思うけれども、どうすればいいか分からない…というお客様が多くいらっしゃいます。

井戸水を飲用に用いる」という目的であれば、飲用可否試験として実施する、水質検査11項目があります。11項目は、水質基準を定めている水道法という法律の中で「給水施設内で汚染の進むおそれがある項目」として定められています。水道水に限らず、井戸水などを飲み水や炊事用、洗面用などに用いる場合、水の状態を確認衛生維持・衛生管理)することが可能で、検査項目すべてが適合であれば飲用に用いても問題ないと言うことができます。

飲用可否…水質検査11項目

* 検査項目内訳 *
一般細菌、大腸菌、亜硝酸態窒素、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物等[全有機炭素の量(TOC)]、水素イオン濃度(pH)、味、臭気、色度、濁度

水質検査11項目の他に実施した方が良い検査は?

地中や使用している配管などから溶出してくる可能性のある金属類を調べる水質検査がありますので、そちらをご紹介いたします。

金属類の例

鉄、銅、亜鉛、鉛 など…

上記の例に挙げた4つの金属類は、色水の原因となるものや給水管・給水設備の配管の内部の劣化で水の中に溶出してくる可能性のあるものです。

その他、 マンガン ・ カルシウム ・ マグネシウムなどのご依頼をいただいた事例があります。マンガンは、地中の岩盤などに含まれており、そこから溶出してくることがあります。マンガンが水の中に過剰に含まれると、黒い色を付けることがあります

カルシウム、マグネシウムは水の「硬度」を知ることができ、検査した水が軟水よりなのか硬水よりなのかが分かり、渋み・苦みの有無の判断ができるようになります。

ご説明させていただいた金属類の水質検査は、全ての井戸水で検査が必要という訳ではございません。

ご使用の井戸水の供給方法や井戸の位置、隣接する建物についてなど影響を及ぼす可能性がないかといった周辺の情報をヒアリングさせていただくことによって、おすすめする検査項目や検査料金が変わってきます。

水質検査の必要性は?

井戸水などを含む地下水は周囲の環境影響を受けやすいものになっています。特に浅井戸は周囲の影響を受けやすく、近くに畑や工場などがあると農薬や化学肥料、薬品等が地下水へ溶出し汚染が発生する可能性があります。

一方で、深井戸は汚染の可能性は低くなりますが万が一汚染が確認されるとその影響が長引いてしまう可能性があります。また、浅井戸・深井戸ともに滅菌装置を設置していない場合は細菌による汚染が考えられるため、定期的な水質検査の実施をおすすめします。

水質検査を行うことで、今の水の状態を「 見える化」することができるので、汚染にいち早く気付くことができます。また、年一回という具合に継続して検査を行っていくことで、安心して使える水の衛生維持・管理の役割の一つとする事もできます。

100人を超える居住者に給水する施設や飲用、炊事用など人の生活に使われる水の使用量が20tを超える場合や延床の面積が3,000㎡を超えるような場合、検査項目や検査頻度がここまで説明した内容とは異なりますので、詳細は弊社までお問い合わせください。

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