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給水方式の変更工事|直結増圧給水方式と直結直圧給水方式の違いについて
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給水方式の変更工事|直結増圧給水方式と直結直圧給水方式の違いについて

2025.03.03

  • 設備改修工事

給水方式の変更工事を検討している方に向けて、直結増圧給水方式と直結直圧給水方式の違いやそれぞれの特徴を詳しく解説します。今回の記事で各方式のメリット・デメリットなどをご紹介しています。

給水方式変更工事とは

給水方式変更工事は、建物や住宅における水の供給方法を見直し、より効率的で安定した給水を実現するための工事です。

既存の給水システムが老朽化していたり、水圧に問題がある場合、新しい方式への変更が検討されます。

給水方式の種類

給水方式には主に直結増圧給水方式、直結直圧給水方式、貯水槽水道方式の3種類があります。それぞれの方式には特徴があり、建物の規模や利用目的に応じて最適な方式が選択されます。

給水方式変更の必要性

省エネルギー化や環境への配慮から、効率的な給水方式への転換を図るケースも増えています。さらに、新築や改修工事に伴い、最新の給水技術を導入することで、快適な生活環境を整えることが可能です。

水はどうやって蛇口から出てくるのか

蛇口から水が出てくる仕組みは、複雑な給水システムの中で様々な要素が連携して機能しています。家庭やビルの配管ネットワークを通じて、水源から供給された水がどのようにして私たちの手元に届けられるのかを詳しく見ていきましょう。

水源からの供給

まず、水は大きく分けて河川水や地下水などの水源から供給されます。水道局が管理するこれらの水源から水が汲み上げられ、浄水場で浄化処理が行われます。

浄水場では、ろ過や殺菌処理を経て、安全で清潔な水が各家庭に供給される準備が整えられます。

浄水処理と配水システム

浄水された水は、配水管を通じて各家庭や施設に送られます。都市部では広範囲にわたる配水ネットワークが構築されており、効率的に水を供給するための設計がされています。

配水管は地下に設置されており、環境条件や都市計画に応じて最適なルートが選ばれます。

給水ポンプの役割

都市部や高層建築物では、給水ポンプが水圧を維持するために重要な役割を果たします。

給水ポンプは、水を高い位置に送るために必要な圧力を供給し、安定した水圧を確保します。これにより、遠隔地や高層階でも十分な水量が供給されるのです。

家庭内の配管システム

家庭内では、主幹管から各部屋や設備に向けて支管が広がります。一般的な配管材料としては、塩ビ管やPEX管等が使用されており、耐久性と安全性が確保されています。

配管システムは、必要な箇所に適切な量の水を届けるために計画的に設計されています。

貯水槽水道方式の特徴

貯水槽水道方式は、貯水槽を利用して水を貯め、必要に応じて配水するシステムです。

この方式は、特に水圧不足が懸念される地域や、安定した水供給が求められる建物に適しています。また、災害時などに貯水槽内に残っている水を使用できるのがメリットです。

では、貯水槽水道方式から直結給水方式への切り替えには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

  • 貯水槽を使用しないため、貯水槽の清掃や点検が不要になることで、維持管理が簡素化されコストも削減できます
  • 水道本管から直接給水するため、より衛生的な水を安定して供給できます
  • 貯水槽が不要になるため、そのスペースを他の用途に活用できます
  • 配水管の圧力を直接利用するため、エネルギー効率が向上します

直結給水方式の特徴を確認してみましょう。

直結増圧給水方式の特徴

増圧ポンプの設置

直結増圧給水方式では、増圧ポンプを設置することが特徴です。小規模から中規模の建物(最大15階建て程度)に適しています。このポンプは、水道本管から直接水を引き込み、必要な圧力に増圧して各家庭や建物内に供給します。増圧ポンプの設置場所は通常、建物の地下や機械室に配置され、騒音対策や振動抑制が施されています。また、屋上設置も増えてきています。増圧ポンプの選定には、建物の規模や使用水量に応じた適切な容量が求められます。

水圧の安定供給

増圧ポンプの導入により、水圧の安定供給が可能となります。高層建築や水圧が不足しがちな地域では、安定した水圧を維持することが重要です。

直結増圧給水方式は、需要に応じてポンプが自動的に作動し、常に一定の水圧を確保します。

直結直圧給水方式の特徴

ポンプ不要のシステム

直結直圧給水方式は、ポンプを必要としないシステムが最大の特徴です。水道本管から直接建物に給水する方式で、市水道の既存の水圧を直接利用するため、追加のポンプ設備や電力供給が不要となります。3階建てまでの主に小規模の建物に適しています。

直結増圧給水方式と直結直圧給水方式の違い

給水方式の選択は、建物の規模や用途、水圧の要件などに大きく影響されます。

ここでは、直結増圧給水方式と直結直圧給水方式の主な違いについて詳しく解説します。

水圧性能の比較

水圧性能は、給水方式選定において最も重要な要素の一つです。

給水方式水圧の安定性最高水圧
直結増圧給水方式非常に安定高め
直結直圧給水方式自然な水圧場所による

直結増圧給水方式では、増圧ポンプの使用により、常に一定の水圧を維持できます。

一方、直結直圧給水方式では、地域の水圧に依存するため、水圧のばらつきが生じることがあります。

初期投資と運用コスト

初期投資と運用コストも、給水方式選びにおける重要なポイントです。

給水方式初期投資運用コスト
直結増圧給水方式高いやや高め(ポンプの電気代など)
直結直圧給水方式低い低め(機械部品が少ないため)

直結増圧方式では、ポンプや配管システムの耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば長期間使用できます。しかし、これらの機械部品は定期的な点検や交換が必要となります。

一方、直結直圧方式は機械部品が少ないため、故障のリスクが低く、メンテナンスの手間も少ないですが、建物の構造や水圧の変動によって寿命が影響を受ける場合があります。

給水方式変更工事のメリットとデメリット

増圧方式のメリットとデメリット

増圧方式は、水圧と水量を強化するために増圧ポンプを設置する方法です。

メリット

  • 水圧の安定供給が可能で、特に高層住宅や広い建物では効果的です。
  • 即時に水圧を向上できるため、既存の配管システムに大きな変更を加える必要がありません。
  • 柔軟な設置場所が可能で、必要に応じて一定の条件内で増圧ポンプの追加や調整が行えます。

デメリット

  • 初期投資が高額になる場合があり、ポンプや関連機器の設置費用がかかります。
  • 定期的なメンテナンスが必要で、ポンプの故障や消耗により運用コストが増加する可能性があります。
  • スペースの確保が必要で、増圧ポンプを設置するための場所が必要です。

直圧方式のメリットとデメリット

直圧方式は、ポンプを使用せずに直接水道本管から水を供給する方法です。

メリット

  • 初期費用が低減され、ポンプ設置にかかるコストが不要です。
  • ポンプの故障リスクがなく、メンテナンスが不要です。
  • 設置スペースの節約が可能で、限られた空間でも導入しやすいです。

デメリット

  • 高層建物や、水圧が低いエリアでは適用が難しく、3階建てまでの小規模建物に限定される。
  • 大規模な配管工事が必要になる場合があり、既存の建物では導入が難しいことがあります。
  • 水供給の遅延が生じることがあり、瞬間的な水需要に対応しづらい場合があります。

給水方式変更工事にかかる費用

給水方式変更工事における材料費は、使用する配管資材やポンプ、貯水タンクなどの設備に関連します。また、施工費は、実際に工事を行う施工業者の人件費や工事期間に基づいて決定されます。

まとめ

今回の記事では、給水方式の変更工事についてご紹介しました。

給水方式変更工事を検討する際は、直結増圧給水方式と直結直圧給水方式の特徴と違いを十分に理解することが重要です。

増圧方式は水圧の安定供給が可能で、高層建築や水圧不足が課題の場合に適しています。一方、直圧方式は初期投資やメンテナンスコストを抑えられるため、コスト重視の住宅に向いています。

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